プログレッシブな日々

混沌こそ我が墓碑銘。快楽の漸進的横滑り。

「 STONE LOVE BASS ODYSSEY」を参考に" Girls On Film." を弾いてみた。

 

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デュラン・デュランのベースプレイヤーであるジョン・テイラーが各曲のベースラインを自ら弾きながら、奏法解説と音楽的経歴について語るYouTubeのStayhome企画「 STONE LOVE BASS ODYSSEY」を楽しみにしている。現地時間の毎週水曜日に新しい回が公開されている。まもなく公開される6回目は007映画のサントラになった "A View to a Kill."⠀らしい。

毎回楽しみに見ているんだけど、彼らがデビュー時からどれだけ音楽に対して、どん欲かつ誠実に取り組んできたがとてもよく理解できる好プログラムでもある。アイドルバンドと目されていた彼らが、(一時の低迷期があったとはいえ)現在まで第一線で活躍できるのは、こうしたスタンスによる者だと思う。

で、見ていると自分でも弾きたくなるので、" Girls On Film." をちょっと弾いてみたぞ。簡単そうで上手に弾くのは難しいことを実感。

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『ジヴェルニーの食卓』(原田マハ)を読んだ。

 

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

 

 このところ、ずっと「重め」のフィクションを数冊併読している状況の中、気分転換に軽く読める本を求めて、積ん読の中から取りだしたのがこの1冊。マティスドガセザンヌ、モネ。4名の印象派の巨匠たちを、彼らと深く関わる女性の目を通して描く連作短編集だ。美術をモチーフとした作品を多く発表するベストセラー作家の著者だが、本作に関して「小説でアートを真正面から書くのは初めてのことで、大きなチャレンジでした」と語っている。2013年度の直木賞候補作でもある。

 

 生来の鑑賞眼を備えた家政婦の少女と晩年のマティスが交わしたあたたかい心の交流(「うつくしい墓」)。印象派としての“戦友”である女性画家が見たドガの表現への執念とパリの街の光と影(「エトワール」)。画商タンギーの娘がセザンヌに送った借金返済要請の書簡に仮託された愛情表現(「タンギー爺さん」)。貧困から栄光までを共に過ごした後妻の娘(また息子の嫁)から見たモネの真実(「ジヴェルニーの食卓」)。……4つの物語それぞれに凝らした趣向がとても楽しく、心躍らされる。

 著者の国内外でのキュレーターとしてのキャリアに裏付けられた見識と、人間心理をあたかも印象派絵画のように鮮やかに表現できる確かな文章力があいまって、フィクションとわかっていても画家たちの息づかいに深く感じ入ることしばし。巻を措く能わず、という慣用句がぴったりな1冊だ。

 この作品と並行してそれぞれの巨匠の画集や同じ著者のエッセイ集『モネのあしあと 私の印象派鑑賞術 』(幻冬舎新書) を併読すると、いっそう読後感が深まるだろう。

 

モネのあしあと 私の印象派鑑賞術 (幻冬舎新書)

モネのあしあと 私の印象派鑑賞術 (幻冬舎新書)

  • 作者:原田 マハ
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: 新書
 

 

『豊饒の海』Revisited

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新型コロナ感染拡大が深刻化しつつあった3月上旬から再読を始めた『豊饒の海』。学生時代は1〜2巻を文庫で買って、残りを図書館で借りて読んだらしく、3〜4巻は手元にないので買うことにした。電子本でもいいのだが、どうせならと思って紙の本にした。かつては作品内容に沿ったシンボリックなイラストがあしらわれていた装丁はタイポグラフィー中心のデザインに変わっていた。

今は3巻目の『暁の寺』を読み進めているのだが、この4部作のハイライトはやはり2巻目の『奔馬』だろう。若くて(or 稚拙で)純粋な(or 単細胞な)テロリストの挫折の物語。主人公は明治初期の士族反乱の一つ「神風連の乱
に傾倒し、昭和の世にその再現をめざす。そう、つまり三島自身のその先を予感させる作品だ。主人公の単細胞さは三島自身とまったく異なるキャラクターだが、作者の並々ならぬ思い入れで彼の人となりが尋常ではない熱気を込めて描写されている。その思い入れの強さのあまり、三島が2カ所で創作上の決定的なミスを冒していることを指摘したのは橋本治だ。私は初読時にはまったく気付かなかった。それも三島による日本語を知り尽くしたレトリックのなせる技だろう。さすが橋本治だ。そして恐るべし三島の日本語力。若き筒井康隆は三島の『禁色』を読んで自分の才能のなさに絶望したという。

 

豊饒の海  全4揃

豊饒の海  全4揃

 
「三島由紀夫」とはなにものだったのか (新潮文庫)
 

 

読書の極意と掟 (講談社文庫)

読書の極意と掟 (講談社文庫)

  • 作者:筒井 康隆
  • 発売日: 2018/07/13
  • メディア: 文庫
 

 

Stay Home Sesssion Vol.1

家に居る時間が長くなったのでこれまでなかなかいじれないでいた楽器に触れる機会が増えた。

■ステッペンウルフ「ワイルドで行こう!」

こういう若い頃に覚えた曲は楽器を手にするとだいたい思い出せる。でも、最近覚えた曲はすぐ忘れてしまう。つらい。

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まさか限りない悲しみの気持ちでこの曲を弾くことになるとは.....つらい。

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上質な道具で心豊かに 釣りやゲームに生きる職人技:日本経済新聞

昨日の日本経済新聞夕刊にStay homeな話題の記事を書きました。理美容鋏の世界的メーカーによるフライタイイング(毛鉤づくり)用のシザーズと九州・大川の家具屋さんがリリースしたゲーミングチェアについてです。取材は基本的にリモートで行いました。

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(2020年5月31日追記)

こちらでも同じ記事を読めます。

style.nikkei.com

ファンサービスとしてのTHE BEATLES 『 From Me To You』

youtu.be

 

今でこそビートルズはポップミュージックの巨人だし、ロック音楽の開祖であり、ジョン・レノンは愛と平和の詩人だが、そもそも彼らはリバプールからポッと出のアイドルグループだったのだ。この曲など「ファンの女の子たち、僕たちのレコードを買ってくれてありがとう。僕(たち)からきみへ愛を贈ります」っていう露骨なファンサービスだ。「抱きしめたい」「プリーズ・プリーズ・ミー」なども同じで、AKBやジャニーズのファンサービスとコンセプトとしてはそれほど変わらない。しかし、ビートルズはあくまでそれを音楽的に実現した。彼らとしては実は女の子なんてどうでも良くて、音楽こそがすべてだったに違いない。その一徹さ、いわばオタクぶりが世界を変えたのである。

本日の業務用BGM&免疫力を高める音楽

 

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タイトル曲「HELP」はレノンがショービズの喧騒に嫌気がさしてあげた悲鳴だ。そんなネガティヴなモチーフを極上のポップサウンドに仕上げてしまうのが当時のビートルズのすごさだろう。世界中にHELPの悲鳴が鳴り響く今、見習いたい諧謔精神とクリエイティビティだ。