プログレッシブな日々

混沌こそ我が墓碑銘。快楽の漸進的横滑り。

今週の宅録「不倫はいけない!Norwegian Wood (This Bird Has Flown) Cover」

#Stayhome#宅録、今回はビートルズシタールの音はオートワウフランジャー、コンプレッサーで作りました。相変わらずミスしてもそのままごまかしています。鈴の音はMacGarageBandのプリセット音をマウスのクリックで演奏しています。

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日本経済新聞に「そろそろ ソロキャンプ」を書きました。

 先週の日本経済新聞土曜日夕刊に、自分の夏休みをネタにしてこんな記事を書きました。おやじセンス丸出しのヘッドラインは新聞社の人がつけました。まあ、良しとします。登録すれば無料で全文読めます。

 

www.nikkei.com

 

 

【追記 2020.9.25】

同じコラムが、NIKKEI STYLEに転載されました。新聞掲載時にはカットされた写真とキャプションが末尾に加えられております。

style.nikkei.com

今週のStayhome宅録 : アジるプラウド・メアリー(Agitation of Proud Mary)

お一人様宅録1テイクセッション。またもやクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのヒット曲でやってみました。合計5トラックで録音時間合計約30分。GrageBandのヴォーカルエフェクトにMegaphone(メガホン)というのがあって、これをかけると歌が新左翼のアジ演説みたいになって面白いので「アジるプラウド・メアリー」というわけ。各パート1テイク録音なので盛大に間違えてリズムもよれてますが、まあいいじゃないですか。。

 

 

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『歩くひと 完全版 』(谷口ジロー)を読んだよ。

歩くひと 完全版

 

最近、NHKでTVドラマ化された亡くなった谷口ジロー氏の名作が、全エピソード収録&カラーページ再現の完全版として出版されたので、さっそく購入して読んでみた。いや読むと言うより、観た、といった方がふさわしい読書体験だった。

 

マンガとしては大判のB5サイズ。ページの喉元まで水平に近く開く美術書などで採用されている「コデックス装」の製本なので、見開きページの絵の緻密な描き込みまで堪能できる。作者と読者、双方への愛情に溢れた出版社の良心を感じる本となっている。カラーページの淡い味わいのために色校正にも相当な手間をかけているのだろう。
 

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作者は長年、東京都清瀬市に住んでいたので、ぼくがふだん見慣れた風景が、作品の背景としてふんだんに描き込まれている。いや、正確に言えば「見慣れていた」風景だ。既に存在しない店舗や建物がある風景、その逆にあるはずの建物がない風景。30年前の清瀬がここに描かれている。10年以上前に取り壊されてしまった清瀬市民プールで、主人公が誰もいない夜に素っ裸で泳ぐ姿に過ぎる歳月を思った。これは谷口氏の実体験なのだろうか?

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ちなみに作品によっては清瀬以外に隣の東村山や吉祥寺・井の頭公園、さら三浦半島の海岸も作品の背景、舞台となっている。いずれも20〜30年前の風景だろう。

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巻末には映画監督の是枝裕和氏が「カタクリの花」というエッセイを寄せている。是枝監督も子どもの頃から20代まで清瀬で暮らした。カタクリ清瀬でよく見られる野草で、近年は開花時期に市のイベントも行われている。そんな地味な花は、地味な多摩地区の町にピッタリであり、谷口氏や是枝監督の表現の核にある、とるにたらないもの・人に対する深い愛情に通底する。二人の表現者によるカタクリの花的表現は、文化と言語を超えてヨーロッパの人々をも魅了している。

 

是枝監督の文章を読んでいると、ある時期、谷口氏、是枝監督、そして不肖私が清瀬という狭い土地で、それぞれの思いを秘めて雌伏の時を過ごしていたという事実が胸に迫ってきた。あの時、すれ違った兄ちゃんが、おっさんが、彼らだったのかもしれない。そして雌伏のまま満足してしまっている自分も悪くないな、と思いながら、最後のページを閉じるのだ。

 

「サイケデリックな雨を見たかい?(Have you ever seen the psychedelic rain ? )

 

 

#stayhomeの娯楽として、人の曲に合わせてベースを弾くのも飽きてきたので、自分で全部やってしまおう…ということで昔コピーバンドでやっていたC.C.Rの「雨を見たかい」をMacの音楽制作ソフトであるGarageBandを使って宅録してみました。
演奏は割と普通にコピーしましたが、ヴォーカルはオリジナルキーで「脱力風」、オクターブ下で「ムード歌謡調」で歌い、いずれにもGarageBandのヴォーカルエフェクトをいろいろかまして原型をとどめないヘロヘロなサイケヴォーカルに仕上げました。なので「サイケデリックな雨を見たかい?(Have You Ever Seen The Psychedelic Rain ?」。
演奏はギター2本(ノンエフェクトとフランジャーギター)、ベース(コンプのみ)、ストリングス(GarageBandプリセット音源をマウスで演奏)、ドラム(Zoomのベースマルチのリズムマシン)。ハードオフのジャンク品で入手したZoomのベースマルチには、USB出力があるのでギター類はすべてそれを通し、しかしエフェクトはかけずバイパスさせてDI的に利用しました。エフェクトはすべてGarageBandに内蔵されているものです。演奏や歌のやり直しはめんどくさいのですべて1テイク。ミスもしてますが勢いで押し切っています。ロックンロール!!

 

 

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『文学こそ最高の教養である』 (光文社新書) を読んだ。

 

文学こそ最高の教養である (光文社新書)

 

光文社古典新訳文庫』がスタートした時、「光文社が古典? どうせ続かないだろうな....」なんて舐めていました。その後続々と刊行される素晴らしい新訳の数々に圧倒され、いまはとても申し訳なく思います。

この新訳シリーズを立ち上げた編集者である駒井稔氏が、紀伊国屋書店主催の公開講演会で、各作品の翻訳者14名の方々にそれぞれの作品の魅力や味わい方、翻訳の工夫と苦労などをインタビューしたのをまとめたのが本書です。あまりに面白くって今週は仕事の合間の頭休めとしても読んでいました。全体が「フランス文学の扉」「ドイツ文学の扉」「英米文学の扉」「ロシア文学の扉」「日本文学・アフリカ文学・ギリシア哲学の扉」にわかれているので、リージョナルな文学傾向みたいなものも胸に落ちる感じがあります。

8月21日、19時から『光文社新書『文学こそ最高の教養である』出版記念Zoom講演会  ゲスト:野崎歓×著者:駒井稔』が開催されたので参加した。野崎さんの口から駒井さんの新訳文庫に賭ける執念が語られ、駒井さんは役者の方々のキャラの濃さを楽しそうに語る。一読だけではない豊かな読書体験ができてとても楽しかった。

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