プログレッシブな日々

混沌こそ我が墓碑銘。快楽の漸進的横滑り。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『決定版 邪馬台国の全解決』(孫 栄健著)雑感

決定版 邪馬台国の全解決 邪馬台国というのは、歴史の闇から吹き上がった言わばファンタジーにすぎない。いわゆる畿内説だの九州説だのは、歴史学的にはまったくナンセンスな論争だ。にもかかわらず、新たな遺跡発見の新聞報道などではつねに畿内説と九州説…

ワールドカップと喪失感

われわれサッカーファンは、4年に一度、ワールドカップ大会の歓喜を味わうわけだが、同時に大会の終幕とともに大きな喪失感を味わう羽目になる。2002年日韓大会の時は日本代表が初のベスト16となり、共催国の韓国が3位。そのほか番狂わせがいろいろあって…

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」(伊藤 亜紗 著)雑感。

目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書) 子どもの頃、祖父母と座頭市の映画をテレビで見て衝撃を受けた。勝新太郎演じる市が、見えない白目を剥きながらバッタバッタと敵のごろつきを斬り伏せていく。「目が見えないけれど感覚が研ぎ澄まされ…

興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話 (講談社学術文庫) 雑感

興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話 (講談社学術文庫) アンドレア 英雄のいない国は不幸だ! ガリレイ 違うぞ、英雄を必要とする国が不幸なんだ (『ガリレイの生涯』ベルトルト・ブレヒト 岩淵達治訳) 10年ほど前に単行本で出版されていた「興亡…