プログレッシブな日々

混沌こそ我が墓碑銘。快楽の漸進的横滑り。

呟き

Shuffle My Life.

iPodをシャッフルモードで聞いていると、次に何の曲が出てくるかわからないところがいい。 今日の場合、「悪魔を憐れむ歌」(ストーンズ)→ビゼー「アルルの女」より”メヌエット“→「ナイフ」(ジェネシス)→「トルコ風ブルーロンド」(デイブ・ブルーベック…

師走の嵐が丘にて。

「エレン、あとどれくらいしたら、わたし、あの丘のてっぺんまで行けるようになる? 丘の向こう側にはなにがあるのかなあ──海?」 「違いますよ、キャシー嬢ちゃん」あたしは答えたものです。「これとおなじような丘が連なっているんです」 (エミリ・ブロン…

星が見えない夜の地下鉄車内の魔女

窓の外を見ていると、いろんな場面が目に映る。 窓の外を見ていると、いろんな人が生きている。 でもなんかおかしい。どうにもヘンだ。 ちょっとしたことでも見逃すな。 ちょっとしたことでも見逃しちゃダメ。 どんなにつまらないことでも見逃さないように。…

日本人は笑えない

三十年間で何が失われたかと言えば、まともな嫌悪感である。(中略)〈良識〉というとおとなしくきこえるが、その元になるのも、嫌悪感である。 (小林信彦「平成つれづれ草」『日本人は笑わない』所収) 上の引用はバブル崩壊後の日本社会の有り様に触れて…

Struggle for Life 〜ソコソコの人生について〜

写真はハンガリーのプログレッシブロックバンドAfter Cryingのライブアルバム「Struggle for Life」。ジョン・ウェットンをゲストに迎えての“Starless”も収録されています(ジャケ画像をクリックするとAmazonへのリンクページへ)。 「汝この門より入る者、…

退化する意思

ぼくは小さなころから、妖怪っていうのは、本当にいるのではないかと、両親や先生に質問し、そのおろかさをわらわれたことがあった。 ぼくはその妖怪で、いまはめしを食っているわけだ……。 (水木しげる『ほんまにオレはアホやろか』) 自らに内在する探求心…

風に語りて(I Talk To the Wind)

生真面目な男が、遅れてきた男に言った。 「お前はどこにいたんだ?」 「僕はここにいたし、僕はあそこにいたし 、 そしてその真ん中あたりにもいたのさ」 僕は風に話しかけた。言葉はみんな運び去られてしまう。 僕は風に話しかけた。 風は聞いてはいない…

栄子の夢

連続テレビ小説「マッサン」で演技派女優としてのポジションを確立した感のある小池栄子。僕はかなり以前からその存在感が気になっていて、自分でも何故だろうとふしぎだったんだけど、「マッサン」で演じたハナちゃんの役柄をみているうちに得心がいった。…