プログレッシブな日々

混沌こそ我が墓碑銘。快楽の漸進的横滑り。

2026-01-01から1年間の記事一覧

『継体天皇-六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」』を読んで考えたこと。

継体天皇-六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」 (中公新書 2910) 皇位継承をめぐる皇室典範改正案が国会やメディアで議論される中、タイムリーなことに(笑)、中公新書から『継体天皇』が刊行された。副題は「六世紀に現れた世襲王権の『始祖王』」。つまり…

『継体天皇-六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」』を読んで考えたこと。

継体天皇-六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」 (中公新書 2910) 皇位継承をめぐる皇室典範改正案が国会やメディアで議論される中、タイムリーなことに(笑)、中公新書から『継体天皇』が刊行された。副題は「六世紀に現れた世襲王権の『始祖王』」。つまり…

『トレヴァー・ホーン自伝 モダン・レコーディングをめぐる冒険 80年代を発明した男――ABCからZTTまで』 トレヴァー・ホーン(著)/ 奥田祐士 (訳) /ディスクユニオン刊

トレヴァー・ホーンの音楽を浴びながら10代後半から20代前半を過ごした私にとっては、まるで過去を巡る旅のような本でした。そしてむちゃくちゃ面白い! 全23章は、まず少年時代からは彼が影響を受けた曲、プロになってからはミュージシャンとして発表した曲…

庄司薫が亡くなった。

台風接近に伴う片頭痛で目覚めた朝、庄司薫こと福田章二の訃報を目にした。妻だった中村紘子が亡くなったのはいつだっけ?と調べてみると2016年、ちょうど10年前だ。光陰矢の如しの思いに駆られつつ、学生時代のデビュー作を収めた『喪失』と最後の小説作品…

日本史はいかに物語られてきたか (河野有理 著/新潮選書)を読んだ。

日本史はいかに物語られてきたか (新潮選書) | 河野 有理 |本 | 通販 | Amazon 本書は日本史そのものを論じる本というよりも、「日本史が戦後日本でどのように語られ、解釈されてきたのか」をたどる日本の戦後思想史の試みです。そのため著者は、歴史学者の…

#本日の1冊 『マグダラのマリア』岡田温司(中公新書)

NHK総合で原田マハの小説をドラマ化した『まぐだら屋のマリア』(全4回)の再放送があり、昨日が最終回でした。 かなり密度が濃いドラマで俳優と演出・脚本のレベルの高さはNHKならでは。ぜひ、続編を作って欲しい。 聖書の「マグダラのマリア」伝説をインス…

『秀吉の経済感覚: 経済を武器とした天下人』脇田 修著 (中公新書 1015)

#本日の一冊 https://amzn.asia/d/0iPK6PqY 小学生の時に名古屋で暮らしたこともあって、特に織豊時代の歴史については子どもの頃からずっとフォローしてきた。歴史家による信長像や秀吉像も昭和と現代ではかなり変わってきた。 明智光秀もそうだが、木下藤…

『デヴィッド・ボウイ 増補新版 ――変幻するカルト・スター 』(野中モモ著 ちくま文庫)を読んだ

デヴィッド・ボウイ 増補新版 ――変幻するカルト・スター (野中モモ著 ちくま文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4480440801... デヴィッド・ボウイが亡くなって1年後に出版された新書を、没後10年となる今年1月に大幅に増補改訂した文庫版が出た。判型こそ小…

#本日のアナログレコード虫干し The Beach Boys / Pet Sounds (1966)

今日は伝説的な女性スタジオミュージシャンであるキャロル・ケイの誕生日。御年91歳だそうです。 今年発売60周年のこのアルバムでもキャロルは何曲かに参加しているようですが、どの曲かははっきりわかりません。確か何かのインタビューで「Sloop John B」で…

#本日のアナログレコード虫干し IGGY POP / The Idiot (1977)

49年前の今日発売されたイギー・ポップの ソロデビューアルバム。プロデュースはデヴィッド・ボウイで、ほぼ同時期にほぼ同じメンバーによって同じベルリンのハンザスタジオでいずれもトニー・ヴィスコンティがミックスを担当して録音されたのがボウイのヨー…

「怒り」と「言葉」、そして人間というもの

voicy.jp 「怒り」をエネルギーにした先にはロクなことが待っていないという論旨には賛成。現代に限らず、怒りの中で平和を訴えているうちに別の戦争が生まれる。なんてことは歴史上くさるほど例がある。 SNS上には政治、経済、安全保障について様々な言葉が…

BLANKEY JET CITY /「青い花」

www.youtube.com 4thアルバム『幸せの鐘が鳴り響き 僕はただ悲しいふりをする』からのシングルカット曲。 ある意味もっともBJCらしくない、青春叙情歌謡っぽい曲調なのになぜこんなに鋭く心に突き刺さるのかな。と当時30過ぎの私は不思議に思ってました。 こ…

The BLANKEY JET CITY / Red Guitar And The Truth(1991)

この デビューアルバムは全10曲中半分の5曲が、彼らがデビューするきっかけとなったTBS「いかすバンド天国(イカ天)」で演奏した曲。五週勝ち抜いた彼らは「イカ天キング」に輝く。イカ天出身のバンドは後にメジャーデビューしたバンドもいくつかあったけど…

『明六社』(河野有理 著/中公新書)を読んだ

久しぶりに土日を完全休暇に充てられるので、読書と野球(WBC&NPBオープン戦)三昧で過ごしている。今朝、読み終わった1冊がこちら。昔から日本が近代に踏み出す幕末~明治期の言論状況や知識人の動きには興味があったが、その端緒とも言える「明六社」をテ…