Be My Wife
時々、きみはさびしくなる。時々、きみは途方に暮れる。おれは世界じゅういたる所に住んできた。そしてそのすべての場所から去った。
おれのものになってほしい。人生を分かちあおう。おれと一緒にいてほしい。おれの奥さんになってくれ。(David Bowie「Be My Wife」拙訳)
十代の頃、傷つきたくないから「好き」とはいえなかった。
二十代になって、後悔したくないから「好き」というのを我慢できなかった。
私に「好き」といわれて困ってしまう人もいたが、
みんな私が傷つかないような対処をしてくれたように憶う。
そういうことを通して私は人に気を使わせる人間なのだと気がついた。
二十代後半になって、「好き」といわないままの人がいたが、それが今の妻である。
「ほっとするよ」とかは言ったかも。でも、「好き」とは言わなかった。
それで三十歳になる年に結婚した。そんなものなのかもしれない。
そして三十代以降、そのまま適当にお茶を濁して暮らして、今年銀婚式を迎えた。
人生とは、とてもいいものである。
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