プログレッシブな日々

混沌こそ我が墓碑銘。快楽の漸進的横滑り。

アマチュアとして生きる。

 

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体験という言葉の空しさ。体験とは実験ではない。それは人為的にひき起こすこともできぬ。ひとはただ、それに服するのみだ。それは体験というより、むしろ忍耐だ。ぼくらは我慢する──というよりむしろ耐え忍ぶのだ。
あらゆる実践、ひとたび経験を積むと、ひとはもの識りにはならない。ひとは熟練するようになる。だが、それが一体なにに熟練するのだろう?
アルベール・カミュ『太陽の讃歌』高畠正明訳 より)

 

飯を食って行くために人はプロになる。異論はあろうが、ま、大多数がそうである。私もそうだと思う。が、プロになりたいと切実に心からわき上がるものを持ったことはなかった。たま〜に、さすがプロ、と言われることもあるが、それほど私がよろこばないのはそのためである。仕事でも、芸事でも、プロの人はやはりすごいと私も思う。でも、そこには滲み出す退屈さがきっと同居しているのだ。

ちなみに(生きていれば)本日喜寿を迎えたジョージ・ハリスンは、ビートルズ時代から亡くなるまで、ずっと素人っぽいギタリストであった。そして、まさにその素人っぽさが最高!なのだ。もちろん、単に私の好みに過ぎないかもしれん。

拡散して生きる。それだけが今の願いだ。

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