ビゼーと悪妻
芸術家に悪妻は付きものだ。
ビゼーも悪妻の持ち主だったらしい。
私は17歳の時より思う所あって古典音楽を聴くのをやめたのだが、「アルルの女」は時折聞いていた。
小学生の時、放送委員をやっていたことがあるのだが、「アルルの女」ばかりかけていたら、先生から「別の曲もかけなさい」と怒られた。有名なメヌエット(第2組曲。元は歌劇「美しきパースの娘」より)を昼休みに3回連続かけたりしてたから当然だ。
でも、ヨハン・シュトラウスやベートーベンをかけるぐらいなら、ビゼーにしたいとの思いは残った。好きな曲は繰り返し繰り返し聞くという性癖は現在まで続く。
そうして中学の時はバッハ、高校に入った頃はストランヴィンスキーに夢中になったが、いずれも一時で飽きた。
ビゼーは不思議に飽きない。もっと長生きしたら大作曲家になったような気がする。
もし配偶者が悪妻ではなかったら・・・それはどうともいえない。
ここ数年、また古典音楽をよく聴くようになったのだが、やはりビゼー作品はお気に入りだ。ただこの頃はグスタフ・マーラーを良く聴くようになった。マーラーは、その精神のあり方においてロック・ミュージシャンだと思う。
あまり関係ないけど、私が子供の頃「おもちゃのシンフォニー」といえばハイドン作曲だったが、いつのまにかレオポルト・モーツアルト作曲になっている。ということはハイドンが作曲したときのエピソードはガセだったのだろうか。