プログレッシブな日々

混沌こそ我が墓碑銘。快楽の漸進的横滑り。

半年ぶりに秩父フライフィールド「キャンプデー」に行ってきたよ (前編)

 

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秩父漁協の駐車場から浦山ダムを眺める。右手崖下の浦山川がフライエリア


先週の土曜日・日曜日は、半年ぶりに秩父フライフィールドで「キャンプデー」に参加した。渓流は禁漁期だが、このフライエリアは漁協管轄の管理釣り場【毛鉤&キャッチ&リリース限定】で年内は釣りが出来る。秩父漁協主催のキャンプデーは、料金5000円の内訳に「土曜日のイブニングの釣り〜晩飯&アルコール(!)〜宿泊〜日曜日終日の釣り」がすべて含まれると言うじつにじつにお得なサービスである。しかも宿泊に際しては漁協の持ち物であるプレハブ小屋を提供してくれる。めんどうなテント張り不要。秩父漁協、ブラボー!!

 

今回はいつもの仲間に加え、私のシーバス・ルアーフィッシング指導員でもあるイナガキさんも参加することになった。

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大盛況だったフィッシング・イラストレーター展。またやって下さい。


じつは前日、そのイナガキさんと日本を代表するフライフィッシングのオピニオン雑誌『フライの雑誌』編集人のホリウチさんと3人で、根津のギャラリーで開催されていたフィッシング・イラストレーター展を覗きに行った。イベントは大盛況でその後、ホリウチさんのたっての要望で3人連れだって吉祥寺の釣り堀カフェ「Catch&Eat」へ。琵琶湖原産ホンモロコは釣って楽しく、食べて旨い。ところが言い出しっぺのホリウチさんが絶不調で、イナガキさんが絶好調。僕もポツポツと断続的にしか釣れなかった。イナガキさんは毎回異なる状況をロジカルに分析しながら、短時間で最良の手を編み出す。さすが凄腕ルアーマン。僕などはどうしても自分がこうあってほしいという希望を状況より優先させて釣りをしてしまう。フライフィッシングの釣り人は、「効率」という言葉を忌み嫌い、往々にして自らの〝浪漫〟に拘泥してしまう傾向がある。いやまあ、そこがこの釣りの楽しさでもあるのだが。

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大人げなく競い合うおっさん2名

その後、翌日朝から秩父で釣りをするというホリウチさんは帰宅したが、午後からゆっくり行く予定のイナガキさんと私は「YONA YONA BEER WORKS 吉祥寺店」で23時過ぎまで酒を飲んで釣り談義。この店はビールが旨いのはもちろんだけど、ソーセージやローストチキンなど料理がことごとく旨いのが良い。お洒落な雰囲気でカップルが多い週末の店内で、どことなく魚臭いおっさん2名は異彩を放っていたといえよう。

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このローストチキンはホント旨い。


翌日午後に所沢駅でイナガキさんと待ち合わせ、秩父方面へ。飯能駅ボックスシートの4000系電車に乗り換えてスイッチバックを過ぎると、次第に車窓の風景が山間部のそれに変わる。正丸峠あたりまでは高麗川沿いに走ってた鉄路が横瀬川に出会うあたりで「芦ヶ久保」駅に到着。駅に隣接した道の駅で、仲間の車が待っていた。秩父フライエリアに到着して、イブニングタイムを待つ。当初、土日とも雨天の予報だったが、なんとか降雨は免れていた。僕とホリウチさんは、仲間内では「晴れ男」として知られる。

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芦ヶ久保駅ホーム。下車したのは我々だけだった。



やがて川から上がってきたのは「吉祥寺の仇を秩父で討ったった」とばかりに鼻をふくらませた日本を代表するフライフィッシングのオピニオン雑誌『フライの雑誌』編集人ホリウチさんだった。

 

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(つづく)