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プログレッシブな日々

混沌こそ我が墓碑銘。快楽の漸進的横滑り。

「シドと白昼夢」

呟き 音楽

 

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昔 描いた夢で 
あたしは別の人間で
ジャニス・イアンを自らと
思い込んでいた
現実には本物が居ると
理解っていた
椎名林檎「シドと白昼夢」) 

 

加山雄三からマーク・ボランデビッド・ボウイジョン・レノン

さらに、芥川龍之介太宰治ボードレールカミュまで、

自分を別の人間に擬するお遊びは10代の頃にさんざんっぱらやってきた。

その中には破綻した人生を送ってきた人が多く含まれているが、
みなさんそれぞれ人を楽しませる破綻を演じる狡猾さを持った面々であり、
結果として自分が演じた役柄に殺されてしまった人もいるのだが、
それはそれで充実した、やりきった感がある良い人生といえるのではなかろうか。
だからシド・ビシャスのような、天然の破綻、を見ると
何も言葉が出なくなってしまう。あえて言うとすれば「ご愁傷様」か。

自分自身としては破綻の少ない人生を送ってきたなあと思う。
破綻の種子は常に抱えていたにもかかわらず、
しかも敢て破綻を避ける打算を図ったわけでもなかったのに。
それを幸運と呼んでいいのかもしれないし、
破綻多きヒーローたちに肩代わりしてもらったからかもしれない。

しかし、その代償として私は死ぬまでこの世のオブザーバーでしかいられない。

現実には本物の自分が、愛したり愛されたり、頼られたり頼ったり、

憎んだり憎まれたり、怖がったり怖がられたり、馬鹿にしたり馬鹿にされたり…

様々な位相で現実にコミットしているわけであるが、
それもどこかにある偽りの国から私の目が覗く白昼夢に過ぎない。
……という気分になる。

 

人間というものの思わぬ弱さに触れて、途方に暮れることが多い今日この頃。

子供の頃に「かぐや姫」を読んで、彼女は僕だ、と直感したことを思い出す。

人間50年・・・もう5年も過ぎてしまった。

そろそろ月に還らなくてはなあ。

こういうのを「中2病」と言うのだろう。

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