私を構成する9本の毛鉤(フライ)
フライフィッシングをはじめて約20年になるが、使う毛鉤の種類は年々少なくなっており、実はもはや1回の釣りで9種類も使うことはほぼない。近所の川でばかり釣っていた昨年など、年間でも5種類ぐらいしか使わなかったかもしれない。
実はここに紹介した9本のうち、中段の3本があれば、淡水の釣り場なら、ほぼ100%対応できるだろう。それに加えて自分のフライボックスから消えない毛鉤を選んでみた。おそらくフライフィッシング経験者にとってはごく当たり前のチョイスに思えるだろう。しかし個人的な20年間の結論であることも確かである。
〈毛鉤解説〉
- 上段〜左から右
【パラシュート・パターン】
老眼にもやさしいよく見えるドライフライ(浮かせる毛鉤)。老眼は酷くなるばかりだが、実は昔ほど多用していない。まあ、保険のような毛鉤か。
【アント・パターン】
連休頃からはアリの出番だ。パラシュートパターンのほかCDC(鴨の尻毛)をウイングにしたモノも使う。
【ロイヤルパターン】
陸生昆虫のイミテーションなのだが、実際はほとんど使わない。しかしフライボックスにこのパターンがないとなんか落ち着かない。御守りみたいなモノ。
●中段〜左から右
【ソフトハックル】
結局、毛鉤はシンプルなほど釣れるということを体現しているパターン。羽化しても沈めても釣れる。
【エルクヘア・カディス】
おそらく私がもっとも多用し、もっとも魚を釣っているパターン。ドライフライだが沈めても釣れる。淡水魚なら、サイズを変えれば何でも釣れるのではないか?
【ソーヤー・ニンフ】
フェザントテイル(西洋雉子の尻尾)と銅線だけを使用したシンプルフライ。見える魚を釣るときはこれが最強な気がしている。
●下段〜左から右
【シルバー・マーチブラウン】
ウエットフライの名毛鉤。夕方、流れを横切らせたり、浮き上がらせたり、ナチュラルに流したり…いろんなことをしながら楽しく釣りができる。
【ミッキー・フィン】
T. REXのパーカッション奏者と同じ名前のフライ。小魚を模したストリーマーフライだが、赤と黄色のカラーリングはとても小魚に思えない。しかし、不思議なことに釣れる。
【ヘアズイヤー・ニンフ】
ある程度深く沈めて釣るときの毛鉤。写真のようにアタマの部分にゴールドビーズをつけて、早く沈ませ、アピール度を高めると勝負が早い。が、すぐに魚に警戒されるという欠点も。