プログレッシブな日々

混沌こそ我が墓碑銘。快楽の漸進的横滑り。

【人生における老化あるいは廊下は走るな】

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リンク先の記事「人は33歳までに音楽的嗜好が固まり、新しい音楽への出会いを止める」。自分の来し方、音楽遍歴を振り返っても確かにその通りかもなあという気がする。1990年代半ば、すなわち30代半ばを超えた頃、仕事のBGMで流していたFM放送で、新しい曲にハッと耳をそばだてることが滅多になくなった。たまにハッとすると、それは決まって60〜70年代の音楽だったりする。

ポピュラーミュージックの同時代性に共鳴する感性って、悲しいことだけど長く生きていると摩耗してしまうものなのかもしれない。無謀さや根拠のない自負心、その裏側としてのぼんやりとした不安や不寛容な怒り。そんなものがない方が確かに世の中は生きやすい。そして気付いてみれば周囲の同世代は「最近の若い奴らの音楽は....」などとブツブツ言っているのだ。有史以後、こういうサイクルがどれだけ繰り返されてきたのだろうね。