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プログレッシブな日々

混沌こそ我が墓碑銘。快楽の漸進的横滑り。

卒業式だと言うけれど 何を卒業するのだろう。

熱い心をしばられて 夢は机で削られて 卒業式だと言うけれど 何を卒業するのだろう あーわかってくれとは言わないが そんなに俺が悪いのか ララバイ ララバイ おやすみよ ギザギザハートの子守唄 (チェッカーズ『ギザギザハートの子守唄』作詞:康珍化) 卒…

Memento Mori.

今月が終わる前にどうしてもこの一文を記しておきたかった。 自分の人生のどんなに短い一場面でも、確かに同じ時間を並走していたと思える「人」を失うのは言うまでもないが非常につらい経験だ。好きなミュージシャンや作家、スポーツ選手、俳優などもそこに…

ジョン・レノンが死んだ日 〜Nobody Loves You (when you're down and out) 〜

www.youtube.com 36年前のことはつい昨日のように思い出せる。僕は大学のラウンジで紙コップのコーラを飲みながらフランス語の試験勉強をしていて、ラウンジに流れるFMラジオ放送の臨時ニュースでジョン・レノンが撃たれた事件を知った。女性ディスクジョッ…

男はつらいよ!

おかしな男 渥美清 (ちくま文庫) 1961年の夏、小さな雑誌の編集長をしながらテレビやラジオに出ていたぼくはNHKのドラマで全国区の人気者になりつつあった渥美清と初めて会った。芝居や映画をよく観る勉強家であり、見巧者の彼と喜劇マニアのぼくは親しく話…

10年前、父が墓を買った。

登山家引退 ちょうど10年前の2006年7月、父親が自分が入るための墓地を購入した。そこは自宅から徒歩で行ける浄土宗の寺院内にある。紀州にルーツを持つ関西人であり、ふるさと大阪を離れて半世紀以上経てなおも大阪弁を話した父だったが、特に大阪や関西に…

ビートルズ来日と妹の死

道路の上でやっちまおう。誰も見てないぜ。ほら、道路の上でやっちまおうよ。(THE BEATLES「Why Don't We Do it in the Road』拙訳) https://www.youtube.com/watch?v=5AdtR-d2HJQ また、「身近な死」の話である。 先週はビートルズ来日50周年ということも…

身近な死。

真空管アンプで聴く『レッド・ツェッペリン/天国への階段』 まもなく6月も終わり。今年も半分が過ぎ去った。実に早いものだ。そして年々、確実に早く感じるようになる。 毎年7月になると小学校4年生の時に出会った身近な死を思い出す。それは、サッカー部の…

フィリピンの子供たち。

神さまの祝福がいつもきみにあるといい きみのねがいごとがすべて実現するといい きみがすることがいつも誰かのためになればいい 星までとどく階段をつくればいい そして、一段一段のぼっていき きみがいつまでも若ければいいのに いつまでも、いつまでも若…

熊本のOさんと関サバ

熊本のOさんは年上の友人だ。 いや、もともとはお客さん(当時、広報室長)であって、しかも20近く年齢が離れているから、気安く友人なんていっては失礼だ。 それにもう10年近く連絡をとっていない。 しかし、ずっとOさんには友人と呼びたくなる親しみを感じ…

「クイズ・タイムショック」の田宮二郎のこと。

blogos.com いつも自分たちがいる場所に、一般の方が来た時のとまどいや、不慣れなことを、田宮二郎さんだったら、端正に、人間と人間として向き合って接せられたと思うのだけれども、いつしか、芸人さんは、「いじる」ことで笑いを成立させるようになった。…

朝のコント/春の呟き

彼女を追い越してから、彼は、単純にも、どこかの店先きに立ちどまっていさえすればいいのだと考えた。そうすれば、彼女はきっとそばへ来るはずだ。ところが、彼女はそんなことはしなかった。そのままどんどん歩いていった。 (フィリップ『朝のコント』よ…

さくら嫌い。

桜のしたに人あまたつどひ居ぬ なにをして遊ぶならむ。 われも桜の木の下に立ちてみたれども わが心はつめたくして 花びらの散りて落つるにも涙こぼるるのみ。 いとほしや いま春の日まひるどき あながちに悲しきものをみつめたる我にしもあらぬを。 (萩原…

秘密の川へ。

喜びに満ちた、自然のままの、どこまでもつづく川の広がり。他のなにものにもかえられない、マスたちが泳ぐ美しい川。きみやぼくの秘密の釣り場、カーティス・クリーク。きみやぼくの人生にそんな秘密の川、カーティス・クリークはどのくらいあるだろうか。 …

2011年3月11日のこと。

2011年3月11日。 私は朝早くJR常磐線特急に乗って、取材先の某研究所がある茨城県土浦市に出かけた。現地は駅からかなり離れた筑波山麓である。駅前でレンタカーを借りた。 午前中にカメラマンによる屋外撮影を終え、昼食後に研究所の所長さんやスタッフにお…

「アンナミラーズ」とぼく〜10年前の日記より〜

ちょうど10年前の今日の日記を発掘して面白かったので公開。ややお下品です。 ========================================================= 昼過ぎに都心での打ち合わせを終えると、まだ昼飯を食べていないことに気づいた。独りである。すでにランチタイムと…

My Bloody Valentine

今週のお題「バレンタインデー」 David Bowie - Valentine's Day ヴァレンタインは語る 一番に誰を狙っているのかを 教師たち、サッカーのスターたち そのちっぽけな顔で その痩せこけた手で ヴァレンタインは語っている 彼には何か言いたいことがあるんだ …

我が心のローリング・ストーンズ。

おれは激しい嵐と稲光の中で生まれた。 叩き付ける雨の中でママに向かって泣きわめいた。 でも、んなことはどうでもいい。屁みたいな話。 うん、もう気にしちゃいないさ。 ジャンピング・ジャック・フラッシュ、屁っこき野郎。 (ローリング・ストーンズ『Ju…

僕の富士山

2012年、本栖湖に釣りに行く途上、渋滞にはまった暇つぶしに撮った絵。 富士山というのは地理学的にもたいへん珍しい単独峰で、さまざまな偶然が積み重なるようにしてあの美しい姿が形成されたそうだ。人はそこに荘重さとともに、純粋性へのあこがれを仮託し…

ディビッド・ボウイの死に方

■好き!好き!「グラムロック」in 英語塾 僕と同じ1960年代初頭生まれで、特に女性の場合は、洋楽ロックに目覚めたキッカケが、1972年頃からのグラムロック(特にT.REX)・ムーブメント、もしくは1974年頃からのBCR・クイーンの二大アイドルグループのどちら…

敗戦70周年の年の開戦の日

youtu.be 今年は終戦(敗戦)70周年という区切りがよい年なので、日米開戦の12月8日にはあのバカげた太平洋戦争開戦についてさまざまな論評でメディアが賑わうかと思ったが、そうでもなかった。ひょっとしたら私が知らないところでもりあがっているのかもし…

「平成」と「昭和」の狭間で「明治の人」を想う

昭和天皇が亡くなった時、私は27歳だった。今朝ふと気づいたのだが、今年54歳の私は昭和と平成をちょうど27年ずつ生きていることになる。今後は平成の年数だけが増えていくわけだ。自分を「昭和の人」と思い込んでいたから、このことはちょっとした驚きだっ…

あるロシア人女医の思い出

美味しいロシア料理を食べながら、思いを馳せたのはうちの近所にある病院の創立者・故武谷ピニロピ先生の病院だ。この奇妙な名前の女医さんは、僕の小中学校時代、眼科の校医であった。ちょっとおっかない外人の婆さんという印象があるが、今となっては懐か…

わがソドムへようこそ

ソドムとゴモラの叫びは大きく またその罪は非常に重いので 私はいま下って 私に届いた叫びのとおりに すべて彼等がおこなっているか どうかを見て それを知ろう (大島弓子『わがソドムへようこそ』) 大学4年の春、社会に出る前に裏社会について見聞を広…

風に語りて(I Talk To the Wind)

生真面目な男が、遅れてきた男に言った。 「お前はどこにいたんだ?」 「僕はここにいたし、僕はあそこにいたし 、 そしてその真ん中あたりにもいたのさ」 僕は風に話しかけた。言葉はみんな運び去られてしまう。 僕は風に話しかけた。 風は聞いてはいない…

Memento mori 〜墓を買った話〜

今夏は昨年9月に死んだ父の新盆である。パソコンのアーカイブを探ってたら、9年前に書いた文章が出てきた。父が墓を買った時の話である。懐かしいので 以下に再録。 先日、父親が自分が入る為の墓地を購入した。そこは自宅から徒歩で行ける浄土宗の寺院内に…

夏空 〜 Summer's almost gone〜

そろそろ夏も終盤に差し掛かろうとしている。 私は、爽やかな夏空を見るたびにふと思い出すことがある。 小学校4年の時の朝礼。いつものようにS校長先生が、朝礼台に昇り、マイクロフォンの前に立ち、お話を始めようとしていた。綿飴のような白い雲がぽっか…